矢印信号無視
矢印信号は、その矢印の方向に進める、というものである。
数は少ないが、黄色い矢印信号もある。
これは、路面電車に対するもので、クルマに対しては「進んではならない」である。
「直進」で「左折」しそうになる信号
ここは信号無視取り締まりポイントである。
どのような信号無視かというと、この信号(直進矢印)での左折だという。
![信号無視取り締まりポイント/直進で左折しそうになる信号](images/ignoring_001.jpg)
左折できるのは、上の信号(左折矢印)か、下の信号(左折矢印+直進矢印)である。
![信号無視取り締まりポイント/直進で左折しそうになる信号](images/ignoring_002.jpg)
あまりに当たり前で、なぜこれに違反するのか不思議に思うかもしれない。
しかし、私もこの交差点で、直線矢印のときに左折しそうになったことがある。
実際に経験してみると、なんとも引っかかりやすいのだ。
なぜ、直進信号で左折してしまうのだろうか。
多くの交差点では、直進できるときは、左折もできる。
しかし、この交差点の信号は、そのようになっていない。
まず、矢印のない信号機の場合、
赤信号が変わると、直進できるし、左折もできる。
![信号無視取り締まりポイント/矢印のない信号](images/ignoring_003.jpg)
次に、矢印付きの信号機の場合も、
赤信号が変わると、直進はもちろん、左折もできる。
![信号無視取り締まりポイント/右折矢印のある信号](images/ignoring_004.jpg)
さらに、三方向の矢印が付いた信号機でも、
赤信号が変わると、直進もできるし、左折もできる。
![信号無視取り締まりポイント/左折・直進・右折矢印のある信号](images/ignoring_005.jpg)
つまり、たいていの信号は、直進できるときは、左折もできるのだ。
ところが、この問題の信号は、
赤信号が変わるとき、直進はできるが、左折はできない。
![信号無視取り締まりポイント/直進で左折しそうになる信号](images/ignoring_006.jpg)
いろいろな信号を観察してみると、
このような信号パターンは滅多にないものだった。
さらに、もう一つ、直進矢印で左折しそうになる原因がある。
赤く塗装された曲がったレーンのは、手前の交差点にもあるのだが(右の黄丸)、
![信号無視取り締まりポイント/直進矢印で左折しそうになる交差点](images/ignoring_007.jpg)
そちらの交差点は「普通」の青信号で、赤いレーンに沿って曲がれる。
![信号無視取り締まりポイント/直進矢印で左折しそうになる交差点](images/ignoring_008.jpg)
先の交差点を「普通」の青信号で赤いレーンに沿って曲がれるのだから、
ここでも赤信号が変わった時点で、赤いレーンに沿って曲がれると錯覚するだろう。
![信号無視取り締まりポイント/直進矢印で左折しそうになる交差点](images/ignoring_009.jpg)
赤信号無視
信号のない交差点における交通違反の王者が、一時停止義務違反とすれば、
信号のある交差点における交通違反の王者は、信号無視だろうか。
黄信号での突入の結果、赤信号で横断することは、誰でも経験があるかもしれない。
このような信号無視は、心がけ次第ですぐにでも防ぐことができる。
しかし、黄色信号に気付かずに交差点に進入して、赤信号を横断することもある。
大きなクルマの後ろで
この状態は、信号無視のおそれがある。
![信号無視取り締まりポイント/大きなクルマの後で信号が見えない場合](images/ignoring_011.jpg)
実は、目前の大型車の前は交差点で、信号がある。
しかし、この位置からは信号がまったく見えない。
大型車の後ろにいると、信号が死角に隠れて見えないことがある。
そのような状況で、黄色信号を進む大型車について行くと、赤信号を無視する結果となる。
このような信号無視を防ぐにはどうするか。
大きな道路であれば、対向車線にも信号が設けられていることがある。
この信号は、比較的死角に入りにくい(矢印)。
![信号無視取り締まりポイント/大きなクルマの後で信号が見えない場合](images/ignoring_012.jpg)
ある程度の車間距離があれば、路面の横断歩道の有無を確認することもできる。
![信号無視取り締まりポイント/大きなクルマの後で信号が見えない場合](images/ignoring_013.jpg)
バイクは、クルマよりも前の大型車に近づけるので、より死角が大きくなる。
前に大型車がいるときは、通常より車間距離を広げるようにした方がよい。
黄色での突進 大交差点編
ここはかなり大きな交差点である。
幼稚園の敷地と同じか、それ以上ではないだろうか。
![信号無視取り締まりポイント/大きな交差点](images/ignoring_021.jpg)
この交差点は、右折専用レーンがあり、
右折できるのは、信号が右矢印の間だけである。
信号が右矢印である間は、それほど長くはないので、
黄色だけでなく、赤信号に変わった直後でもクルマの突入がある。
![信号無視取り締まりポイント/大きな交差点](images/ignoring_022.jpg)
しかし、これだけの広い交差点では黄信号で進入しても、
赤信号のなかを進んでしまうことになる。
![信号無視取り締まりポイント/大きな交差点](images/ignoring_023.jpg)
黄信号で交差点に突っ込まないために、
運転前の2、3秒、心の中で「黄色で止まるぞ」と念じてみる。
これだけで、案外違うものである。
黄色での突進 高速出口編
この交差点も信号無視の取り締まりがある。
![信号無視取り締まりポイント/黄信号で突進しやすい交差点](images/ignoring_031.jpg)
突入の原因は、やはりこの道路だろうか。
下り坂、歩行者もいなく、交差点もない。安心して突っ込める。
しかも、信号をはるか手前から見ることもできる。
![信号無視取り締まりポイント/黄信号で突進しやすい交差点](images/ignoring_032.jpg)
実はこれ、高速道路出口である。
それまでスピードを出して運転しているだけに、その勢いのまま、
赤信号に変わった直後の交差点に「エイヤッ」と突っ込みそうになる。
![信号無視取り締まりポイント/黄信号で突進しやすい交差点](images/ignoring_033.jpg)
高速道路から一般道に入るときは、気持ちの切り替えも必要かもしれない。